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リウヴィルの定理(Liouville's theorem)は、有界な整関数は定数関数に限るということを主張する複素解析の定理である。ジョゼフ・リウヴィルにちなむ。整関数とは複素平面全体において正則(複素微分可能)な関数をいう。有界であるとは、ある実定数 が存在して、任意の複素数 に対して となることをいう。 == 証明 == ''f''(''z'') を整関数で、''M'' を定数、任意の ''z'' ∈ C に対して |''f''(''z'')| ≤ ''M'' とする。''f'' を原点を中心にテイラー展開する: : コーシーの積分公式により : である。ただし、''C''''r'' は原点を中心とする半径 ''r'' > 0 の円である。仮定により |''f''(''z'')| ≤ ''M'' であるから : である。''r'' は任意であるから ''n'' ≥ 1 のとき ''r'' → +∞ として ''an'' = 0 を得る。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「リウヴィルの定理 (解析学)」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Liouville's theorem (complex analysis) 」があります。 スポンサード リンク
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